繁盛店は誰でも作れる!SNS・観光客の集客戦略がここにある! 飲食EXPO2024レポート

2024年3月7日【繁盛店は誰でも作れる SNS・観光客の集客戦略がここにある 飲食EXPO2024】を開催しました!

飲食業界で活躍する5名のゲストをお招きして、SNS活用方法、メディアに取材されるPR方法、クラウドファンディング活用法などを教えていただきました。

飲食に関するイベントは初めての試みだったのにも関わらず、700人以上の方にご応募いただき、大盛況で幕を閉じました!

ご参加いただいた皆様、ご登壇いただいたゲストの皆様、感謝の気持ちでいっぱいです。今回の記事では、飲食EXPO2024のレポートをお届けします。

13:00~ オープニングトーク

まずは、合同会社Smart Beの伊藤からご挨拶と飲食EXPO全体の流れについて説明いたしました。

今回は、飲食店集客のプロ5名が集結してくれました。SNS集客だけではなく、メディアに取材されて露出を増やす方法や、検索エンジンで上位表示させて認知を広げる方法など、あまり知られていないけれど有効な方法も教えていただけました!ぜひ、今回の内容を集客に活かしていただければと思います!

13:10~ 音仲 紗良 様

トップバッターは、グルテンフリー専門店「マイバインミーbyグルテンフリートキョー」オーナーの株式会社ぽかぽかてーぶる 音仲 紗良さんです。

音仲さんは、26歳でフードコーディネーターとして独立。元々出版社の編集部で書籍や雑誌の編集者をしていたので、メディアがどんなお店を取材したいかを熟知しています。そのため、立ち上げた店舗はメディア目線で店舗の立ち上げからメニュー開発、PRまでワンストップで行い、テレビ・新聞・雑誌などメディア取材が絶えない状態に。

音仲さんは、メディアに取り上げられやすい店舗を作るためには、コンセプト設計が一番大事だと仰っていました。これからはやりそうなもの(すでにはやっていること)を見つけて、それに自分の色を加えていきます。

例えば、音仲さんはベトナム生まれのバインミーの検索数が増えてきた時に「これからはやりそう」と目をつけました。加えて、バインミーは野菜たっぷりでヘルシー一見ヘルシーに見えますが、実は米粉パンと謳いながら一部小麦が混ざっていたり、マーガリンやショートニングが使われていたりすることが多いそうです。なので、「米粉100%グルテンフリーでヘルシーな日本初のバインミー」というコンセプトを決めました。特にメディアは「初」という言葉に弱いので、「日本初」というポジションを作れると強いそうです。

その上で、言語化が大事。ウリが明確でシンプルにわかりやすいキャッチコピーが作れると、強く印象に残りやすいです。そして、それを発信して、たくさんの人に知ってもらいましょう。音仲さんがおすすめなのは、PRタイムスだそうです。PRタイムスは有料のツールではありますが、メディア向けに発信ができます。そこでメディアが面白いと思えば、独自取材に繋がる可能性もあります。特にSNSでフォロワー数が少ない時には、認知が広げるのが難しいので、有料でもPRタイムスを使った方が手っ取り早く認知が広げやすい可能性があります。

これから飲食店経営をしたいと思っていてたくさんのメディアに取材されたい方は、コンセプト設計からメディアに取材されやすくなるようこだわり、PRタイムスを活用すると良さそうですよね。音仲さん、ありがとうございました!

13:40~ 鈴木 智哉 様

2番目に登壇してくれたのは、ご自身の飲食店経営の経験を活かしながら、飲食店×SNS活用術を広げるため店舗インスタマーケティングツールの開発や「地元特化インスタアカデミー」を立ち上げた、株式会社トゥモローの鈴木智哉さんです。

鈴木さんは、2019年に「令和ホルモン」を創業します。SNSでバズり、3か月毎日行列のできるお店となり、売上450万円を達成しました。しかし、コロナの影響で令和ホルモンの行列が途絶えてしまい、次はテイクアウトで楽しめる2020年に「金沢フルーツ大福 凛々堂」を創業。こちらもSNS戦略で大成功して、広告費0なのにもかかわらず、オープン初日から長蛇の列ができ、TikTok総フォロワー数15万人、たった1年で全国に19店舗展開します。

しかし、バズらせすぎた結果、理想ではないお客様を引き寄せてしまい、リピーターに繋がるような濃いファンづくりができなかったと反省したそうです…。

現在は、過去の成功も失敗も活かしながら原宿と福岡で「ANAGUMA CAFE」という体験型のカフェを経営しています。カフェで8頭のクマたちが働いていると設定し、リピーターに繋がる世界観にこだわって運営しています。

その結果、CAFEに来てくれた人がインスタをフォローして、バズらせることなく半年で1万フォロワーとなりました。しかも、熱狂的な150人のファンがカフェの商品だけではなく、関連グッズなどを毎月350万円購入してくれるそうです。いかに熱狂的なファンを集めるのが大事かわかりますよね。

「SNS運用は大事ですが、バズらせるのではなく、なんでも購入してくれて勝手に口コミをしてくれる濃いファン(エバンジェリスト)を育てるのが大事」とおっしゃっていたのが印象的でしたね!鈴木さん、貴重なお話をありがとうございました。

14:10~ 安藤 優希 様

3番目の登壇者は、国内最大級のおでかけメディア「aumo」を運営しているアウモ株式会社 代表取締役社長の安藤優希さんです。

旅行先や飲食店探しなどをしているときに、おでかけメディアaumoの記事を読んだ経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?aumoは、SEOといって検索エンジンで上位表示されるような工夫をした記事作りに注力しています。その結果、「渋谷 ランチ」「新大久保 おすすめ」などの検索件数が多いキーワードで上位獲得ができているそうです。

SEOの魅力は、費用対効果が高いことです。SEOは、成果が出るまでに一定の期間がかかりますが、記事をインターネット上に公開して上位を獲得できれば、その記事から集客をし続けることができます。一方で、広告は即効性がありますが、掲載し続けるには費用がかかりますし、資産性はありません。どちらにも良し悪しがありますが、自分たちの集客に繋がる資産を築きたい人にはSEOがおすすめです。

ちなみに、最近はグルメサイトが利用されなくなったと言いますが、全世代でGoogleは利用されています。そのため、SEO対策をする意味は今もなお大きいと言えるでしょう。

飲食店がSEO対策でやるべきことは、エリア×キーワード対策(渋谷×居酒屋×個室など)の対策です。キーワードで検索するユーザーの特徴などを考え、自分の店舗がピッタリであると伝えることにより、選んでもらえる可能性がUPします。

SEO対策は難しそうな気がするかもしれませんが、中長期的には費用対効果が高く有効な施策です。露出を増やしたい方や新たなターゲットを集客したい方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか(^^)?

14:40~ 抽選会

弊社のイベントでは、リアルタイム参加者向けの抽選会を毎回実施しています。今回は、全国グルメギフトカード1,000円分を10名の方へプレゼントしました。毎度ながら、応募者多数で大盛り上がり!抽選に当たった方、おめでとうございます!!

14:55~ チョコアイカ 様

4人目の登壇者は、紹介制ショコラサロンを立ち上げ、3日で半年分の予約を完売したチョコアイカさんです。

アイカさんは、理学科出身、卒業後はローソンで商品開発を10年というまさにエリートの人生を歩んできた“リケジョ”です。そんなアイカさんは、最高のチョコレートを求めて世界一周7カ国31都市を巡ります。その経験から、自分のチョコレートを作ろうと応援購入サービス「Makuake」で資金調達をして完全予約制のチョコレートブランド「Aika Chocolat」を販売開始しました。

物理学に基づき1℃までこだわり、すべて手作業で緻密に作られたチョコレートは宝石のような美しさ。そのこだわりに興味関心が広がり、Makuakeでは僅か3日で300万円、最終的には470万円(達成率4706%)を資金調達しました。そんな経験から、大手百貨店の催事に出店したり、セミナーを依頼されたりなど活動の幅が広がっているそうです。

アイカさんが大成功を収める裏には、チョコレートが大好きという「情熱」があります。情熱を持って活動していると、情熱がある人と出会い、よいご縁が繋がっていったそうです。作るチョコレートもこだわりぬいた唯一無二のものになっていて、1粒のチョコレートには4日かけて、すべて手作業で作っているそうです。その結果、購入を求めて新規枠予約が殺到したり、食べた方から「感動して涙が出ました」などの感想をもらったりしているとのこと。

アイカさんがMakuake挑戦時に気を付けたのは、圧倒的しずる感のビジュアルや魅力的なコピー、チョコレートの素晴らしさを感じてもらえるようなポイントを数字で入れながら具体的に記載したことです。また、インスタのフォロワーを巻き込むような戦略を考えたり、メディア出演できるようなアプローチをしたりしたのが成功した大きなポイントだったと仰っていました。

情熱を持って活動すると、商品の価値が高まり、沢山の人に購入してもらえることがわかりましたね!アイカさんありがとうございます。

15:25~ 尾高 宏幸 様

最後の登壇者は、銀座 花りんのクラファンでもお世話になった株式会社マクアケ 飲食店・観光事業担当の尾高宏幸様です。

マクアケは、新しい挑戦をする際のマーケティング手段の一貫です。飲食店の場合、新店オープンの際の市場調査ができたり、オープン後に予約を埋めたりなどの効果があります。

マクアケを活用する際には、マクアケの担当者が必ず一人つき、企画の議論をします。議論が上手くいった場合、マクアケ上にプロジェクトを公開し、プロジェクトを応援してくれるサポーターを募ります。そして、クラウドファンディングの期間が終わったら、サポートターにリターンとして、購入してもらった商品などを渡す形になります。

なお、マクアケには現在260万人の会員がいますし、SNSなどでプロジェクトを知った新規の応援者に応援購入してもらうことも可能です。プロジェクトには目標金額を作りますが、達成金額に関係なく、プロジェクト実行者は応援購入の総額を受取ることができます。(※マクアケに支払う手数料は20%)

たくさんのサイトがありますが、マクアケの特徴は熱量が高いお客様が集まっていること。まだ店舗がオープンしておらず実績がない状態でも応援購入してくれるということは、自分が良いと思ったものをとことん応援してくれるということです。そのため、店舗がオープンしてからもリピーターに繋がりやすいのは飲食店にとって嬉しいポイントといえるのではないでしょうか。

飲食店経営を始めたい方、リブランディングしたい方は、ぜひマクアケをマーケティングや集客の一環として活用してみてくださいね!

さいごに

熱量高い5名のゲストから非常に参考になるお話を聞けましたね。弊社では、今後も飲食店×SNS集客に力をいれていきます。またこのようなイベントを開催する際には、ぜひご参加くださいね!ご参加ありがとうございました!

伊藤宏美

監修

伊藤宏美

株式会社インテリジェンスでキャリアコンサルタント、 GMOペイメントゲートウェイ株式会社で新卒・中途採用を経験。10年間、企業に属し役職まで就くも雇われず自立したいという思いから個人ビジネスで起業。