食欲の秋!集客の秋! 繁盛店の秘密がわかる 飲食集客フェスティバル2024 2日目レポート

2024年9月5日、6日の2日間にわたり【食欲の秋!集客の秋!繁盛店の秘密がわかる 飲食集客フェスティバル2024】を開催しました!

1日目に引き続き、2日目も大盛況で幕を閉じました。

ご参加くださった皆様、そして素晴らしい講演をしてくださったゲストの皆様、本当にありがとうございました。

今回の記事では、飲食集客フェスティバル2024 2日目のレポートをお届けします。

13:00~ オープニングトーク

 

まずは、合同会社Smart Be 代表の伊藤からご挨拶と、飲食集客フェスティバル2日目の全体の流れについて説明いたしました。

2日目のテーマは「SNSを活用した飲食店集客戦略」。

SNS活用のプロフェッショナル5名から、飲食に特化したインスタ集客をメインに、最新の集客テクニックや実際の成功事例を詳しく教えていただきました!

1日目の経営ノウハウに加え、SNS集客のテクニックを学ぶことでより実践的な知識を得られる内容となっています。ぜひ、今回学んだSNS活用法を皆様の飲食店やカフェ経営にお役立てください♪

13:05~ 東京グルメ 様

最初の登壇者は、SNS総フォロワー数200万人を誇る日本一のグルメインフルエンサー、東京グルメさんです。

東京グルメさんは、元々Webマーケティングのコンサルタントとして活動していました。その経験を活かし、自社アカウントで成功事例を作るために始めたのが現在の「東京グルメ」アカウントだそうです。

まず、飲食店がSNSを活用する上で大切な本質的な考え方についてお話しいただきました。

特にSNS投稿の考え方として「投稿のクオリティよりも投稿の本数」を意識しているそうです。もちろん、本数を増やす場合もクオリティを担保することは大前提。

しかし、1本の投稿に長時間かけるよりも、多くの投稿をこなしていく方が効果的だと言えます。そうすることで、より多くの知見やノウハウを身につけることができます。結果として、SNS運用のスキル向上にもつながるのです。

投稿数を増やし、新規フォロワーの認知を取り、ストーリーズで集客する。大きく3つの流れを根気強く、自社のSNSを運用することが、集客を伸ばす上で大切になります。

また、絶対にバズるロジカルテクニックについても教えていただきました。

お客様がお店を選ぶ際、美味しさだけでなく「楽しさ」も大きな割合を占めているので「共感性の高いショート動画」であるかはポイントになります。東京グルメさんも発信の際は、美味しさ以上に楽しさを追求されていて、友人にもシェアしてもらいやすい投稿を心がけているそうです。

そして「見やすさ・聞きやすさを意識する」という点で、リールやストーリーズなどの動画においては、カメラワークがコツになります。ブレなくカメラで撮影できれば、視聴者もより見やすい動画となります。

最後に、フォロワー1万人を獲得するテクニックをお話しいただきました。

特に「お客様が得するアカウント発信を心がけること」は飲食店経営やSNS発信をする上で核となる部分でもあります。

自分が撮りたい動画ではなく、視聴者が求める内容を提供すること、つまり「自分の好みだけにとらわれないこと」が大切です。客観的に見てお客様はどのような投稿に喜んでくれるかを考えることが、SNS運用における成功のカギになります。

来店時に参考になりそうなコンテンツや、お得な情報・限定情報など、お客様にとっての価値ある発信を心がけましょう。

日本一のグルメインフルエンサーである、東京グルメさんからは、SNS集客の基本からフォロワー獲得テクニックまで詳しくお話しいただきました。東京グルメさん、ありがとうございました!

13:35~ 東京女子グルメ 様

次に登壇いただいたのは、SNS総フォロワー数10万人を誇る東京女子グルメさんです。

東京女子グルメさんは大のグルメ好きで「自分が好きなお店を誰よりも丁寧に発信したい」という思いからSNSの活動をスタートしたそうです。文字入りの投稿を続けて、徐々に食の好みが同じフォロワーさんが増えていき、気づくとSNSの総フォロワーが10万人になりました。

過去にはコラボメニューの開発もあり、現在はSNSコンサルタントや中小~大手の飲食店のマーケティング支援をされています。

飲食店アカウントがアプローチするターゲットとして、まず意識したいのは「既存顧客」になります。なぜかというと、新規に比べて既存のお客様の方が訴求の効果を実感しやすく、リピート来店にも繋がりやすいからです。

飲食店を経営するとなると、SNS発信以外にも店舗経営におけるやるべきタスクが溢れています。そのため、優先度をつけて効果を最大化することが重要です。まずは、既存顧客が再びお店に来たくなるような発信を心がけましょう。

具体的な既存のお客様へのアプローチ法としては、ファンに刺さる内容のストーリーズ発信に注力することです。常連のお客様が喜ぶイメージのできる情報だと、ファンにも響きやすく、リピート来店の効果が期待できます。

ストーリーズの発信では「入荷情報」や「季節のおすすめ情報」などがおすすめです。

フィード投稿も大切ですが、文字を交えて情報発信するとなると、ストーリーズが好ましいといえます。結果、限られたリソースでも来店を促すことが可能です。

最後に飲食店アカウントの目標設定という部分で、注目すべき数値についてもお話しいただきました。投稿を見たユーザー数である「リーチ」やフォロワー数を指標にしがちですが、本質的ではありません。大事なのは「来店してくれた人のうち何人がフォローしてくれたか」という部になります。

この指標が有効な理由は3つあります。まず、物理的・予算的に再来店してもらいやすい点です。また、新規客よりも既存客の方が訴求効果は高く期待できるでしょう。さらに、継続的な接触を図ることで早期の再来店につながりやすいことが予想されます。これらの理由から、この指標は重要な目安となります。

具体的な目標数値としては、店舗の規模感にもよりますが来てくれた方のおよそ10%から20%が理想です。

お客様に「リピートしたい」と思ってもらうためにも、主にストーリーズで、コンスタントにお客様と接触しておくことが大切です。

具体的な運用プランも解説していただき、お客様にリピートしてもらう・ファンになってもらう運用方法について詳しくお話しいただきました。

東京女子グルメさん、ありがとうございました!

14:05~ 抽選会

 

1日目に引き続き抽選会を実施しました。

恒例の大好評の抽選会ですが、2日目も応募者多数で大いに盛り上がりました!

当選された方、おめでとうございます♪

14:15~ 横浜グルメ&カフェ ゆかり様

3人目の登壇者は、SNS総フォロワー数15万人、横浜No.1グルメアカウントを運営するゆかりさんです。

ご自身のアカウントでは4ヶ月で1万人フォロワーを達成、コラボ企画では300人以上の来店を実現。現在は店舗様のSNS運用代行の支援やインフルエンサー指導、商品プロデュースなどを行っています。

リソースが限られている飲食店こそ、インスタ運用では「最小限の労力で最大限の効果」が重要です。効果とは「予約」と「来店」につなげることであり「フォロワー数の増加は本質的な効果とは言えない」とお話しいただきました。

予約や来店につながるアカウントを育てるには、集客導線の中でも「リール」と「ストーリーズ」が重要です。

リールは、外部にリーチできるのでお客様から認知を取る役割があります。唯一リンクを貼れるストーリーズは、リンクをタップしてもらって来店や予約につなげる役割を担っています。このように、リールやストーリーズはSNSからの予約導線において重要です。SNS運用の効果を最大化する上で大切なパートとなります。

リール作成の工程は、競合分析、台本作成、素材取り、編集、キャプション作成の5つです。

台本作成にはAIツール「Claude(クロード)」の活用が効果的で、最小限の労力で質の高い台本が作成できます。

実際に実演していただきましたが、クロードは他のAIと比べ、よりきれいな日本語を出力することが可能です。

次に、台本ができたら撮影に移りますが、主に「第三者視点」「主観視点」「ズーム撮影」
「作業中の様子」の4つの視点が有効になります。

特に、最小限の労力で作成できるのが、何かを作ったり洗ったり……といった、日々の日課となっている業務の「早撮り撮影」です。日常業務をほぼ無加工の状態で早送りで撮影するだけで、リール素材として活用できます。

また、インスタで最も視聴習慣があるとされているストーリーズは、アカウントを覚えてもらいやすい点が魅力。コアファンに向けた発信を毎日心がけましょう。

中でも、人感を与えるストーリーズでは、お店の中の人であることを映し出すことがポイント。「誰」の部分は、唯一無二の差別化ポイントとなります。

実際にAIを使用しての実演や、ストーリーズやリールの重要性や実践的な発信内容なども体系的に分かりやすく解説いただきました。ゆかりさん、ありがとうございました!

14:45~ 銀座ランチマン 様

4人目の登壇者は、インスタのフォロワー数は10万人超え、銀座No.1のグルメインフルエンサーである銀座ランチマンさんです。

銀座ランチマンさんは、サラリーマンをしながらグルメインフルエンサーとして活動されています。銀座の飲食店600軒以上を食べ歩いた経験を基に、グルメインフルエンサーから見た行列ランチの法則について解説してくださいました。

行列店・繁盛店のSNS運用の共通点は「SNSのショート動画で大バズりしている」ことだそうです。

15秒から30秒程度の縦動画である「SNSショート動画」は、拡散力が高く、フォロワーが少なくても100万回を上回ることも可能です。スマホで簡単に撮影、編集、投稿できる手軽さがあります。実際に人気店や流行りのお店を検索してみると、検索欄がリール動画で埋め尽くされていますね。

SNSのショート動画でバズるランチの法則として「見た目」と「付加価値」があるメニューを用意することがポイントになります。

見た目では盛り付けの美しさや希少性、デカ盛りなどが効果的です。付加価値としては、限定感や季節感、ブランド食材の使用などが有効になります。

ショート動画やバズるメニューを開発できたら、SNS運用は自社が最低限行い、あとはグルメ系のインフルエンサーさんに取り上げてもらうのもおすすめです。自身の投稿よりも、インフルエンサーに扱ってもらう方が「信頼度が高い」と受け取る方も多い傾向にあります。

インフルエンサーに取り上げてもらうために「地域のOLさん」をターゲットに、お店や看板メニューのバズっていることを認知してもらう手法があります。地域のOLさんに取り上げてもらえば、その後、グルメインフルエンサーに取り上げてもらいやすく、行列のできる人気店になる可能性が高まるからです。

特に周辺で働いている方や住民への認知を取るためには、投稿における「タグ検索の活用」がおすすめになります。例えば「銀座ランチ」や「中目黒の定食」など、地名を細分化してさらに絞り込んでいくのが効果的です。

また、自分のお店の周辺「ジオタグ」に飛び、1つずつ「いいね」をしていくことも有効になります。ジオタグとは、インスタ上の位置情報のようなものですので、自身のお店がジオタグ登録されているかも確認しておきましょう。

SNSでバズるお店の特徴や地元の方に愛される集客方法について、実践的なアドバイスをいただきました。 銀座ランチマンさん、ありがとうございました!

15:15~ 合同会社Smart Be代表/銀座花りん経営 伊藤 宏美

最後は、本イベントの主催者でもある私、伊藤から、SNSを駆使したクラウドファンディング戦略についてお話ししました。

起業塾を経営がメインの私ですが、未経験ながら昨年オープンした「銀座花りん」では、現在まで黒字経営を維持しています。この成功に勢いを得て、2024年8月に2店舗目となる「銀座花りん コリドー店」を開業しました。

飲食店の開業にあたって「資金調達」は頭を悩ませる部分と言えるのではないでしょうか。融資や補助金などの方法もありますが、今回は私が実際に行ったクラファンの魅力や成功術についてお話ししました。

昨年、銀座花りんのオープンに向けて行った初めてのクラファンでは、支援金846万円を達成。2024年8月にオープンした「銀座花りん コリドー店」では、わずか2週間で800万円の資金調達に成功しています。

クラファンを通じて得られた副産物として、メディア露出にも繋がり、認知拡大の効果も期待できました。例えば、テレビ番組や海外のYouTuberからの取材オファーが増え、店舗の認知度が大幅に向上。また、銀座の駅構内に広告を掲載でき、さらなる集客効果を得ることができました。

私は「Makuake(マクアケ)」という媒体を使って、クラファンを行いました。

クラファンの主な仕組みとして、インターネットを通じて広く資金を募り、プロジェクトを実現し、支援者にはリターンを提供します。

もちろん、クラファンサイトにただ掲載するのではなく、周りの方々に応援してもらい、目標金額を達成するにはさまざまな戦略が必要です。

特に効果的だったのは、LINEのオープンチャットを活用した「クローズド戦略」になります。
自分の意思でグループに参加したお客様は応援する気が強く、クラウドファンディングの成功に大きく貢献していただきました。

「裏の活動」を見せることで、準備の過程やお店に対する思いなど深い部分を発信・共有できます。これにより、より深い絆を持つファンを作ることができ、スピード感を持って資金調達のスタートダッシュを切ることが可能になります。

お店でイベントやる際にも「クローズド戦略」として有力なので、積極的に活用することをおすすめします。

また、リターンの内容を充実させることも重要になります。食事だけでなく、リターンのバリエーションを増やすことで、より多くの支援を集めることが可能です。

例えば、お店の胡蝶蘭を並べたりのれんに名入れできたりするなど、食ではなくても応援したい方にも嬉しいユニークなリターンは人気でした。

「資金調達」は飲食店経営を成功させる上で重要な部分になります。今回紹介した、2週間で支援金800万円を達成したクラファンの成功術については、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

さいごに

2日目も、多くのSNS集客の専門家たちが、飲食店経営に考えた最新のSNS戦略や成功事例を共有していただきました2日目も、多くのSNS集客の専門家たちが、飲食店経営に考えた最新のSNS戦略や成功事例を共有していただきました「SNSプロフェッショナル大集結!繁盛店の秘密がわかる 飲食集客フェスティバル2024」の2日目では、5名のSNS活用のプロフェッショナルから、飲食店のSNS活用術について惜しみなく伝授いただきました!

インスタを始めとしたSNSは、現代の飲食店経営において欠かせないツールとなっています。今回学んだテクニックを活用し、自店の集客力アップに繋げていただければ幸いです。

飲食集客フェスティバル2024、2日間開催ということで、たくさんのご参加ありがとうございました♪またこのようなイベントを開催する際には、ぜひご参加くださいね!

 

伊藤宏美

監修

伊藤宏美

株式会社インテリジェンスでキャリアコンサルタント、 GMOペイメントゲートウェイ株式会社で新卒・中途採用を経験。10年間、企業に属し役職まで就くも雇われず自立したいという思いから個人ビジネスで起業。